ヴァーグナー・テューバはその名の通りヴァーグナーが彼の曲のために開発させた楽器の名前です。
ヴァーグナーの楽譜には「チューベン」とあるようですが、一般には「ヴァーグナー・テューバ」として知られています。
この楽器は卵形をしており9フィート・テナーと12フィート・バスの2種類があり、ともに中型のボアでホルンのマウスピースが取り付けられる。そのためホルン奏者の5番以下の奏者が、自分のマウスピースを使って演奏するのが一般的であるそうです。
これらのテューバはヴァーグナーの1845年のスコアに現れました。
スコアには出てきたものの、ヴァーグナーのイメージした楽器はまだありませんでした。
ヴァーグナーはサックスが、新たな金管低音楽器を開発したことを知りそれを探しましたが、
ミュンヘンやヴィーンの音楽隊で、サックスのものやその代用品になるものは見つかりませんでした。
その後、ヴァーグナーの劇場のスタッフのホルン奏者リヒターが助言をし、その楽器を注文するに至ったとされています。
新しい楽器はリヒターが「ニーベルングの指輪」のバイロイト初演のために必要な楽器を注文するためにドイツ中を回ってから、1875年まで届けられたそうです。
伝統的にモリッツ製の楽器が使われていたようですが、つづいて、クルスプ、ウールマン、アレキサンダーによっても作られ、アレキサンダー製の4本ヴァルヴの楽器は今日ではもっとも知られています。
当時、これらの楽器は外国で手に入りにくかったために代用品が求められました、それはサクソルンであったりベッソンが作った特別製の「コルノフォン」であったそうです。しかし、この代用品も1930年頃にトーマス・ビーチャム卿がロンドン・フィルハーモニックのために
1組の正当な楽器を手に入れるまでしか使われませんでした。
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