さて、フレンチ・ホルンとの決定的な違いはロータリー・ヴァルヴかピストン・ヴァルヴかということです。
ウィンナ・ホルンのヴァルヴはウィンナ・ヴァルヴと呼ばれるピストン式のヴァルヴです。
ウィンナ・ヴァルヴはロータリー・ヴァルヴと違ってその開閉時の抵抗感にかなりの差があり、これが演奏を難しくする原因となっています。
また、ウィンナ・ホルンのベルにはクランツと呼ばれる2重になった外周があり、フレンチホルンより少し小さくなっています。
マウスピースも異なっています。ウィンナホルンのマウスピースはリムが薄くなっておりカップはフレンチホルンより深めになっている。
また、ボーゲンと呼ばれる吹きこみ口が古いものではフレンチホルンより太く作られている
(ソケットが8.7mm、主管が10.7mm)。
このボーゲンは取り外し可能のcrookであり、これで調性を変えることができる。
ウィンナホルンのヴァルヴの操作部分には2種あって内ばね式と呼ばれる丸いドラム上のケースの中に板ばねが入っているタイプと、
現在フレンチホルンに使われているのと同様のコイルの使用された外ばね式がある。
一般的に後者のほうが機動性に優れているといわれるが、はっきりとした差があるわけではありません。
しかし、メンテナンスのしやすさという点では圧倒的に後者のほうが優れています。
ウィンナ・ホルンはその原型がレオポルド・ウールマンによって作られました。
このホルンはマウスパイプがチューニング・スライドに達する前に、主管の後方を横切るような形状をしており、
後に彼はこのクロスチューブにダブル・ピストンを取り付けました。