名前はよく聞くウィンナ・ホルンですがフレンチ・ホルンとはいったいどこがどう違うのでしょうか?
ウィンナ・ホルンを現役で用いている楽団はウィーン・フィルです。 なぜウィーンフィルがその楽器に固執するかというと、その秘密はウィンナ・ホルンの音色にあるようです。 フレンチ・ホルンより甘く柔らかい音色はウィーン・フィルの音色となっているからです。 しかし、それならばなぜ他の楽団はそれを用いないのかといえばそれはその演奏の難しさにあるようです。 古い構造のままのウィンナ・ホルンはその演奏の難しさで有名です。 奏者としても楽団としても音色よりも演奏の面での安全性をとったということでしょう。

さて、フレンチ・ホルンとの決定的な違いはロータリー・ヴァルヴかピストン・ヴァルヴかということです。 ウィンナ・ホルンのヴァルヴはウィンナ・ヴァルヴと呼ばれるピストン式のヴァルヴです。 ウィンナ・ヴァルヴはロータリー・ヴァルヴと違ってその開閉時の抵抗感にかなりの差があり、これが演奏を難しくする原因となっています。 また、ウィンナ・ホルンのベルにはクランツと呼ばれる2重になった外周があり、フレンチホルンより少し小さくなっています。 マウスピースも異なっています。ウィンナホルンのマウスピースはリムが薄くなっておりカップはフレンチホルンより深めになっている。 また、ボーゲンと呼ばれる吹きこみ口が古いものではフレンチホルンより太く作られている (ソケットが8.7mm、主管が10.7mm)。 このボーゲンは取り外し可能のcrookであり、これで調性を変えることができる。
ウィンナホルンのヴァルヴの操作部分には2種あって内ばね式と呼ばれる丸いドラム上のケースの中に板ばねが入っているタイプと、 現在フレンチホルンに使われているのと同様のコイルの使用された外ばね式がある。 一般的に後者のほうが機動性に優れているといわれるが、はっきりとした差があるわけではありません。 しかし、メンテナンスのしやすさという点では圧倒的に後者のほうが優れています。

ウィンナ・ホルンはその原型がレオポルド・ウールマンによって作られました。 このホルンはマウスパイプがチューニング・スライドに達する前に、主管の後方を横切るような形状をしており、 後に彼はこのクロスチューブにダブル・ピストンを取り付けました。

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