Saxhornの制作意図


Adolph Saxが製作したソプラノよりコントラバスに至る6種の金管楽器群はどのような意図を持って作られたものなのでしょうか?

サックスが1845年パリでパテントを取得したサクソルン類は次のような意図を持って作られたようです.

a.
高音部から低音部にいたる幾種かの楽器を作り.バイオリン,ビオラ,チェロ,コントラバスのように,上下を通じて統一した音性を持つ.
b.
これらの各楽器の性能を均等にする.
c.
柔軟性のある音色でいて,金管独自の荘重な響きを持ち,豊かな音量を持っていること.
d.
あらゆる音型の演奏に応じられるよう,吹奏が容易であること.


これらの大半は達せられましたが,成功したとは言い難い点もあります.
たとえば,バイオリンとビオラで同じ音程の音を演奏した場合,2つを判別することはきわめて難しい, けれどもビューグルとアルトで同じことをした場合楽器の違いを聞き取ることができます. これは,管楽器の音色がその間の長さによって左右されるからである.これは,金管楽器に移調楽器の多い理由の一つでもあります. しかし,この点に関して言えばバリトン以下の楽器では成功しているといえます.

また,b.c.の点に関して言えば,構想以上の成果が得られた点もあります, それはバリトン以下の楽器における4番ピストンの採用です(5,6を加える場合もある). これによって音域が大幅に広くなりました.また,小バス,中バスにおいてはペダル音を使用することができるので,音域はかなり広がります. b.c.の要求を満たすためにとられた設計上の工夫は,管形を円錐型にし円筒形の部分をできるだけなくしたことです. 楽器の音律にあわせて楽器の大きさの比率を変え,管の長さだけを変えることをしない. 管をできるだけ太くし,低倍音を使用する(低倍音は吹奏が容易で,太い管は音量が豊かである)ようにする. マウスピースは深く,内部が丸みを帯びたものを使用する.

これらの,工夫によってはじめにsopranoからbassまでの音域をカバーする楽器群が作られ, それから1年ほどでBb管のsopraninoとcontrabassが追加されました. そして1855年には「burdon」というEb管のgiant contrabassが追加されました,これは現在はパリのthe Musee des Arts et Metiersに保存されています.

最近サクソルンの写真のあるページを見つけたのでここにリンクを張っておきます.
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