ユーフォニアムで主に用いられる音程補正システムは4番ピストンをフィードバックするタイプのコンペンセイティング・システムですが,昔はこの他のさまざまな機構がありました.
ヤマハは特注で5つ目のヴァルヴと取り付けていましたし,コーンはチューニングスライドをトリガーで動かすタイプの補正機構をコンストレーション(コーンのモデル名)に取り付けていました.アップライトベルのものが25I,ベルフロントのものが24Iという型番でした.

現在でも,チューニング管を動かす機構はベッソンのプレスティージュが標準で装備しており,ソヴリンにもオプションで取り付けが可能になっています.
現在プレスティージュに搭載されているものはMarcel Schotという人が考案したトリガーのようです.
フロント・アクションのテューバは,直接,左手で演奏中に管を抜き差しして音程を操作することも可能で,実際そのように演奏している演奏家,また,操作しやすいようにリングのついているものもあります.
テューバの場合,5つ以上のヴァルヴを採用しているものが一般的で,第5ヴァルヴは第2ヴァルヴよる少し低く下がるようになっているものがありますが,テューバの場合さまざまなヴァルヴの長さの組み合わせがあり,簡単に一まとめにすることはできません.
しかし,音程補正のために多くのヴァルヴを持っていることは事実です.