倍音のみを用いる楽器としてナチュラル・トランペットがあります。もっとも古い金管楽器ともいえるでしょう。 ナチュラルトランペットを、長く大きくするとアルプ・ホルンになります(かなり乱暴な言い方ですが)。 また、チベットのラッパもこのアルプ・ホルンのような形をしていました、これはおそらく金属製で堅い音がしていました (映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」の中にでてきました)。 外にこれに類するものとして、古くは古代ローマ時代に開発された、トゥーバ(一直線の管)、リトゥス(先っぽだけが少し曲がっているが外は一直線の管)、 ブッチーナ(「の」の字を描くように曲がっていて今でいうスーザフォンのような形をしている)のなどをあげることができます。 ブッチーナはレスピーギの「ローマの祭」でスコアに指定されている楽器でもあります。 ナチュラルトランペットは現在のトランペットの約1オクターブ下の楽器で、これを無理矢理(?)今のトランペットと同じ音域で吹きます。 管の長さによって演奏できる倍音列が異なります。また、非常に高倍音を用いるために倍音の感覚が非常に狭くなります。 このため演奏が非常に難しく、独特の音色を持ちながらも現在のものと置き換わっていきました。 すたれてからも改良は行われたようで1960年にOtto Steinkopfという人によって指孔が導入されたようです。(本来は単なる管のみ) この指穴を導入したバロック・トランペットといいます。 ナチュラル・トランペットはアンサンブルなどを行った際にその特徴からすばらしいハーモニーを生み出します。