まず楽器をばらばらにする. ばらばらにならなかったら楽器屋さんできっちりばらばらになるようにしてもらいましょう.
ピストンはシリンダーの部分,キャップの部分,押さえるところとその下の棒の4つの部分に分かれます.一緒くたにならないようにしましょう.
ユーフォクラスの大きい楽器になるとお風呂(湯船)に入れるのが一般的なようです. 楽器がつかるくらいのお湯(40度くらい,熱湯はまずいでしょう)に台所用中性洗剤(ブラスソープを使いたい人はそちらをどうぞ,一気になくなりますが・・・)を入れます. 抜き差し管は洗面器に別に取ったお湯(洗剤入り)に入れておくといいでしょう.別に湯船でもかまいません.
洗剤液に楽器をつけおきしている間にヴァルヴの掃除をしましょう. (<注意>ヴァルヴは絶対にポリッシュで磨いてはいけません,ポリッシュは研磨剤(ようは削ってきれいにする)です.下手をするとヴァルヴから息漏れがすることになってしまいかねません.専門の人にお願いしましょう.)
洗剤つきのガーゼ,布などできれいに汚れを取ります.ヴァルヴを落としたりしないように注意しましょう.手が滑って落としてゆがむと取り返しがつきません. ねじの部分の汚れは竹串,爪楊枝などで取るといいでしょう.(<注意>金属のものでやると傷がつきます.) しっかり水気を取ります.布でやさしく包んでやるといいでしょう. 古いフェルトは取り替えて,ねじの部分にはちょっとグリスを塗って(これで固着を防ぎます)組み立てましょう.ばねもへたっているようであれば取り替えましょう. 汚れているだけならきれいに拭いてやります.
次はつけおきしていた抜き差し管の掃除に行きましょう. 抜き差し管には古いグリスがついているのでそれをふき取ります.最近はグリス・クリーナーなる油溶かしが出ているのでそれを使ってもいいでしょう,これを使うと簡単に取れます.フレキシブル・クリーナーに洗剤液をつけた管の中を掃除します.水できれいに洗って,水気をきってタオルかなんかの上に並べておきましょう.
最後は本体です,マウス・パイプと抜き差し管の刺さっていたところをフレキシブル・クリーナーで掃除します. ヴァルヴ・ケーシング内はクリーニング・ロッドにガーゼを巻いたもので掃除します. クリーニング・ロッドの先から金属部分が飛び出ないようにガーゼでしっかり巻きます.(<注意>ヴァルヴ・ケーシングは精密なところなのでフレキシブル・クリーナーでごしごしこするような真似は避けましょう.) ガイドの溝とねじの部分を竹串などで掃除します. 本体の中に洗剤液を数回通す.このときちゃんと全部行き渡るように一定方向にぐるりぐるりと回しましょう. 最後に洗剤を水で流し落として,水を本体をぐるぐるまわして通してよくすすぎます. 乾いたタオルでこすらないように水気を取ります.
抜き差し管にグリスを塗って,片方づつ出し入れしてグリスをなじませて差し込みます.はみ出たグリスはふき取りましょう. ピストンのそこの部分のキャップのねじ山にオイルを少々さして(グリスを少量でもいいと思います),ばねを入れます. ヴァルヴに大目のオイルをたらして差し込んでねじ山にオイル(グリスでもいいでしょう)をさしキャップをはめ何度か上下させオイルをなじませます. マウスパイプからオイルを適量注ぎ時計回しに楽器を回して最後にベルからオイルが出てくるようにします.ピストンを適当に押して全部の管に行き渡るようにしましょう.こうすることで管内のさび防止になります.
仕上げに本体表面をクロスなどで磨きます. 汚れのひどい部分はポリッシュをつけて磨くとよいでしょう. (<注意>ポリッシュの種類は楽器の仕上げにあったものを使いましょう,シルバーにはシルバー・ポリッシュ,ラッカーにはラッカー・ポリッシュ,ゴールドはゴールド・クリームなどです.サテンには研磨剤の無いクリーム名をを用いるのがいいでしょう,研磨剤の入っているポリッシュの使いすぎは楽器がはげる原因にもなりますのでくれぐれも普段からきれいにして使いすぎることのないようにしましょう)
参考)バンドピープル1995年3月号BPセミナー<ユーフォニアム>黒沢ひとみ(ユーフォニアムカンパニー)をもとに一部追加しました.